フエタロさんの日記です。

はてなダイアリーサービス終了に伴い、2019/1/1よりこちらに移転しました。はてダでの更新日数は5625日でした。

大阪日帰りキョダチク見学ツアーの巻。

という訳で、始発の飛行機で行って、大阪の巨大建築を見まくり、最終でとんぼ返りという強行軍の大阪ツアーを結構したのでその記録をば。同行したわたらせさんの実況(id:yasai:20050305)とあわせて見ると良いかと。写真はなるべくダブらないものを選んでいるので。今回は画像が多めなのでご注意を。

東京〜伊丹。

日も昇らない5時過ぎに自宅を出発、品川でわたらせさんと合流して羽田へ。2人とも飛行機に不慣れだったせいで時間配分を読み違え、機内に滑り込んだのは定刻AM7:00の数分前という駆け込み乗車。マジ焦った。しかも乗ったジェットはポケモンジェットでわたらせさんはご不満の様子。青いのが好きらしい。

乗った座席は窓際で主翼の後ろという中々素敵なポジションでフラップとかが動くのを見てるだけで楽しい。離着陸時なので写真に撮れないのが残念だった。懸念していた天候も関東地方が分厚い雲に覆われていただけで問題なく、見事な雪化粧に覆われた富士山も堪能できた。

機内で羽田で購入した空弁を食す。ちと薄味だったけど悪くない。朝食だったので少なめのを選んだら、わたらせさんが足りないと不満をこぼす。燃費の悪い人だ。
市街地上空をびっくりするほど低くフライバイして無事伊丹に到着。羽田に比べるとこじんまりとした感じ。

万博公園

今回の旅の最重要目的の太陽の塔を目指してモノレールで万博公園を目指す。いきなりエレベーターでつい左側に寄って、後ろから来たおっさんにウザがられた。乗車したモノレールの車両は生卵業者のラッピング広告で、大阪のセンスにいきなりあ然。

駅に近づくと、森からニョキっと顔を出す太陽の塔が見えてくる。まるで特撮の怪獣でも見てる妙な気分にさせられる。ガンダムワールドなるアレげなイベントを開催しているエキスポワールドを横目に万博公園へ。開園のAM9:30の少し前に着いたのでゲート越しに太陽の塔を眺めつつ入園を待つ。わたらせさんはうつろな目で太陽の塔を眺めながら『こんにちは〜こんにちは〜』とボソボソ歌っている。

そして感動のご対面!デカイ!さすがは身長65m!初代ゴジラより15mも大きい。やはり写真で見るのでは味わえない異様さを十二分にスメル。

太陽の塔の腋の下。近くで見るとド迫力。

上の人*1。目からビーム出ます。嘘ですが。当時、ここに立てこもった人がいて、目玉男と呼ばれたそうな。

後ろに顔があったっていいじゃないか。

お祭り広場の大屋根トラスの遺構。ごく一部分のユニットから往時の巨大さが偲ばれる。

鉄鋼館。設計は前川國男。H鋼などの規格材をそのまま使った設計者のスタイルが良く現れた建築。音楽ホールとして再利用する予定だったらしいが、資材倉庫して使われている模様。
帰りにみやげ物屋で太陽の塔フィギュアとか絵葉書とかを購入。わたらせさんは何故かレジャーマット。花見でつかうぞと張り切っている。

梅田。

モノレールで蛍池まで戻り、そこから阪急宝塚本線で梅田へ向かう。梅田の駅でスルッとKANSAIの大阪周遊パスを¥2000で購入。これが交通機関だけでなく、各種施設の無料入場券や割引クーポンが付属していて大変お徳。今回行った展望台料金だけで殆ど元が取れてしまった。

駅前のHEPFIVEへ。屋上に観覧車が乗っかったダイナミックなビル。ちなみに中はファッション&アミューズメント施設。

中に入るとなんと吹抜に巨大な赤い鯨の親子が!さすが大阪!『クジラは赤く塗れ!』ということか〜*2

そこから地下通路を抜けて駅の反対側へ。目指すは梅田スカイビル。こいつと太陽の塔の為にはるばる東京からやってきただけのことはあるカッコよさ!

39Fまでシースルーの直通エレベーターであがり、そこから物凄いカッコいいエスカレーターで40Fの展望台へ。さらに屋上の空中庭園の開放的な眺めも味わえる。

屋上から見えた変なホテル。

12時も過ぎたので、スカイビル地下のレトロな飲食店街で食事。せっかくの大阪ということで鉄板焼をチョイスする。ネギ焼きとお好み焼きを食べたら流石本場!めっさ美味しい!おもわずソバめしも追加。仕上げに振り掛ける青ネギが美味。

今度は南下して高速道路大好きっ子のわたらせさんのたっての希望でビーハイブへ。割とシンプルなビルだが、なんとど真ん中をブチ抜いて高速道路が貫通してる!

上から見るとこんな感じ。ちなみに貫通している5〜7Fは道路公団が入居している。

ベイエリア

福島からJR大阪環状線に乗る。相互乗入れが始まったsuikaをikokaの改札におっかなびっくりかざすと無事通過。いえーい。弁天町で市営中央線に乗り換え。

弁天町のホームから交通科学博物館D51を望む。面白そうだったけど、今回はスルー。
終点の大阪港で降りて天保山を目指す。電車の窓から大阪ドームが見えた。変なカタチ。

天保山の大観覧車。けっこうデカイ。自称世界最大級。『級』ってなんやねん(笑)。

海遊館では大道芸がやっていて人だかりが出来てた。ここで四国からおさかなを見にやってきた裏紙さん(id:uragami)と合流。

サントリーミュージアム。設計は安藤忠雄。わたらせさんが『アンドゥーさん、アンドゥーさん』と連呼している。やりなおすのかよ!
ここからOTSコスモポート線という新交通システム(やたら車両が小さい)に乗ってコスモスクエアへ。256mのWTCコスモタワーを目指す。

WTCコスモタワー。なんちゅーか、松本零士ライクなデザインだな(笑)。

なんかコスモコスモと連呼してるなぁと思ったら、松本御大自らプロデュースだたよ。大宇宙で男のロマンだよ。エレベーターでは999のBGMが流れ、展望台では歴代松本アニメのOPが流れたり秘蔵の松本アニメグッズが陳列。売店ではコスモドラグーンまで売ってる松本っぷり。コンパニオンの制服もそれっぽかったし。萌え〜。

なんと展望台には松本テイストあふれる操縦席が!耐ショック耐閃光防御!

もちろんメーターも。期待は裏切らない。きっとこのビルの部品は生きた機械人間にちがいない。

もちろん地上250mの眺望も絶品。これは港大橋。無骨なトラスと赤い塗装がカッコいい。まさに男の橋だ。

貨物船とか遊覧船とか。湾内は水上バスも運行していて面白そうだった。

舞州の清掃工場。まさにバカ建築。ラブホにしか見えない。

中之島

来た路線を引き返す。電車の中で向かいの席のひょうきんな子供と母親のやり取りを見てツボに入った裏紙さんが必死に笑いをこらえている。本町で乗り換え、御堂筋線淀屋橋で下車。お目当ては市役所近辺の近代建築群。

日本銀行大阪支店。設計は辰野金吾。東京のとよく似てるなぁ

中之島図書館。威風堂々とした様式建築。

中央公会堂。改修時の増築部分との調和も取れていて気持ちいい。
 
この界隈は橋の意匠も見物。水晶橋と難波橋

大阪証券取引所。古い建物の後ろに新館を増築している。

新世界。

今度は北浜から堺筋線恵美須町へ。駅を降りて階段を上ると通天閣まで一直線に伸びる商店街が。いい感じのおもちゃ屋を冷やかしたり、ゲイ専門店が普通に店を構えているのに驚いたりしつつ通天閣へ向かう。

東京タワーと設計者を同じくする兄弟なのだけど、ガンメタルの渋い塗色と側面の巨大なネオンが個性をアッピール。中に入ると結構混雑していて、スカイビルやコスモタワーのような新しくて高い展望台よりも大阪の人から愛されているのかとも思ったり。

通天閣からの夕焼けに染まる大阪市街。六本木ヒルズに負けない眺望だ。コスモタワーの方が良い眺めだったけど、低くて市街地にある通天閣も面白い。ビリケン像は足の裏を皆に撫で回されたおかげでだいぶ磨り減っていた。あと展望台の売店で缶入りミックスジュースを飲んだり。わたらせさんは真下にラブホの看板を見つけて大喜び。

眼下の高速道路がやけに渋滞してると思ったら、自爆してひっくり返ってる乗用車のせいだった。ドライバーは無事だったみたい。

道頓堀。

時間に余裕が出来たので、晩御飯は道頓堀でどうよ?という話になりグリコの看板を探してうろつく。

途中で見かけた松竹座。ファサードだけ残して改築したそうな。

グリコの看板発見。ちなみに橋には飛び降り防止の高いガラス塀が設置されていた。

ドンキの観覧車。本日4つめの観覧車だけど結局ひとつも乗ってない・・・。道頓堀の川原でパラパラの練習をしている女性達がいたけど下手だった。

わたらせさんは昼間に引き続き『大阪っぽいものが食べたい!』というのだが、結局あまりの店の多さにどうしていいか分からず、ついついネタに走ってくいだおれで食べることに。しかし店に入った瞬間、通りの賑わいとは正反対の空いた客席を見て不吉な予感が・・・。結果は予想通りですた。しょぼん。周遊券のクーポンでくいだおれ人形の絵葉書をゲト。微妙〜。
ここで裏紙さんとはお別れ。漫画喫茶で夜明かしして翌日帰還とのこと。おつかれさまー。

南海ラピートβ号。

難波駅特急券を買い、全席座席指定の空港行き特急に乗る。

鉄人28号ライクなレトロフューチャー青い車両に萌え。わたらせさんは『βってなんだよ!β版かよ!』とつっこみを入れる。

内装も洒落た造り。ゆったりしたシートに疲れた身体を預けて関空を目指す。途中の駅で意外に乗り降りする人が多かった。

関西国際空港〜東京。

到着してからフライトまで間があったので当然空港散策するよ。

エアロプラザのエントランス大屋根

1〜4Fを貫く吹き抜け。イタリア人設計者らしいポップな色彩感覚。

4F国際線出発ロビー。翼断面を模した屋根の曲面トラスがすごい。

屋根の奇妙な板は、ダクトに繋がってるので整流板じゃないかと想像。

これまたポップな色彩のダクトとトラスの基部。

2Fの国内線出発ロビー。夜の滑走路を眺めながら出発を待つ。

ボーディングブリッジから出発ロビーのカーテンウォールを望む。
待ち時間の間に土産を物色。僕は気にいるのがなかったが、わたらせさんは冷凍ネギ焼きを購入。そ、そこまで・・・。
関空発22:05の最終便で大阪を後にする。往路と同じく窓際の席で、大阪や名古屋・セントレアの夜景が美しく、独りで楽しむのは申し訳ないなぁと隣のわたらせさんを見ると口を半開きにして寝てたので問題なし。
羽田に到着した後は終電も近いので急いで京急のホームへ。時間が遅くなったら会社に泊まりも考えたけど、なんとか無事に帰りつけた。

*1:本当の名前は未来の顔

*2:海洋堂の館長の口癖が『○○は赤く塗れ』。ゴジラも大和もゼロ戦も赤く塗るらしい。