小林伸一郎写真展『BUILDING THE CHANEL LUMIERE TOWER』

前々から行きたいと思ってたら、あっという間に最終日になっていた。ので、恵比寿駅でわたらせさんと合流して東京都写真美術館へ。シャネル銀座ビルの既存解体から杭工事・躯体工事から内装工事までを小林伸一郎氏の撮影で一望出来る珍しいコンセプトの写真展で、建築に興味がある人なら間違いなく楽しめると思う。既存の石膏ボードを撤去した後のGLボンドが点々と並ぶ壁、型枠を組む前の配筋や仮設足場やダクトが整然と並ぶ内部空間、デッキプレートの亜鉛メッキの銀色、耐火被覆前の鉄骨の無骨な素地の色と鉄骨階段の錆止塗装の鮮やかな赤のコントラスト、石膏ボードのジョイントとビス跡を埋めるパテ跡といった、普段目にする建物の一枚裏側を美しく切り取った写真の見事さには驚かされた。
美術館の後は、わたらせさんが昨日見かけて気にしていた田町の線路沿いにあるマンション建設現場とか田町や品川の穴の空いてるビルとか埠頭を巡回する都バスに乗ったりしていた日曜日の午後だった。