フエタロさんの日記です。

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エアガン規制の事とか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060206-00000201-yom-sociより。ちょっと長いけど全文引用。

殺傷能力がある改造エアガンなどの発砲事件が全国で相次いでいることを受け、警察庁は、一定以上の威力を持つエアガンの所持を禁止する方針を決めた。
それより威力が低いと改造しても殺傷能力を持たせることは不可能で、違法改造対策にもなるという。現在流通しているエアガンのうち、対象は約80万丁と推定され、同庁は今国会に銃刀法改正法案を提出する。
低圧空気や低圧ガスでプラスチック製の弾などを発射するエアガンは、子どもから中高年まで幅広い層に人気がある。法規制はないが、狩猟用や競技用など殺傷能力を持つものは、今でも許可のある人以外の所持は銃刀法で禁じられている。
しかし、人を殺害したり重大な傷害を負わせたりする威力はないが、バネや空気圧を変え、出血させるほどのけがをさせるエアガンが、一部の販売店などで売られるようになった。また、ネットオークションなどで売買される改造部品によって、殺傷能力を持つよう違法に改造されたものも出回るようになった。
エアガン製造会社最大手の「東京マルイ」(東京都足立区)によると、定価1万5000円程度のエアガンを販売店が改造し、4万円程度で販売するケースもあるという。
一方、エアガンを使用した暴行や脅迫などの事件は、昨年1年間に58件。同8月、愛知県豊田市の20歳代の派遣社員が知人に言いがかりをつけ、エアガンを100発近く連射、1か月の重傷を負わせるなど、傷害事件は13件あった。同9月には、和歌山市阪和自動車道などで走行中の乗用車が改造エアガンの発砲を受け、窓ガラスを撃ち抜かれるなど、その後も同様の事件が相次いだ。
このため、警察庁では、新たな規制が必要と判断。弾が当たった際、一定の強さ以上の数値を示すエアガンは所持を禁止し、1年以下の懲役または30万円以下の罰金という罰則を科す方向で検討している。

僕らサバイバルゲームをプレイする者にとっては非常に重大なこの銃刀法改正法案。行く末を慎重に見守りたい所存。
行き過ぎた威力のある違法改造エアガンの摘発の為、必要以上のパワーを規制する事には賛成だが、問題はそのボーダーライン。トイガン専門誌のアームズマガジン誌によれば0.6〜0.8ジュール(以下J)が検討されているとの事。この数値はサバイバルゲームの競技のレギュレーションで一般的な上限となっている1.0Jやトイガン業界の組合であるASGKによる自主規定値0.8Jを下回り、通常のトイガンが出荷時のノーマル性能かそれ以下の数値。つまり法改正されると僕らが所有しているサバイバルゲーム用のトイガンがいきなり銃刀法違反になってしまうという訳だ!
1.0J以下のエアガンがどれくらいの威力かといえば、大体アウトドアで撃ち合った場合にもっとも近接となる5m位で服の上から当たってもデコピン程度の痛み、唇や耳たぶのような柔らかい処に当たるとかすり傷が出来て皮膚から血がにじむときもある程度。もちろん眼に当たるとタダではすまない為、競技中はゴーグルの着用が義務付けられてる。*1ゼロ距離射撃でも、せいぜい肉厚の薄いアルミ缶の片面を貫通するのが限界で、木の板やら皮膚を貫通する威力などある訳ない。あまり威力が弱すぎても、痛みがないとヒットしたか分からないし、弾速が遅くて見て避けられるからゲームにならない。この1.0Jは安全性とゲームバランスの丁度良い均衡した数値で、長年の経験から生み出された最適値ともいえる。
確かに、戦争の道具である銃器を模したトイガンで遊ぶサバイバルゲームに対する世間の目は厳しい。だからこそ殆どのサバイバルゲーマーはルールやマナーを遵守し、人に迷惑を掛けないプレイスタイルを心がけているのが現実だ。そういう人々の楽しみをごく一部の犯罪者の為に奪うことのないような理解のある規制に期待したい。

*1:よく冗談で、銃がなくてもサバゲは出来るがゴーグルなしでは出来ないとか言う位に大事な装備だ