フエタロさんの日記です。

はてなダイアリーサービス終了に伴い、2019/1/1よりこちらに移転しました。はてダでの更新日数は5625日でした。

momocoと杏。

そいえば最近、久しぶりにドールを2人お迎えしたけど、感想を書いてなかったので今更ながらアップしてみるよ。
どちらもごく普通の日本の大人の女性が共感出来るドールをコンセプトに、インディペンデントなメーカーによって生み出された新しい潮流を感じさせるカテゴリーで、割と最近はドールから離れてた自分としては非常に新鮮かつ懐かしい感じだった。

momokoDOLL『カフェオレに角砂糖』

http://www.momokodoll.com/
ぶっちゃけアマゾヌで50%オーフの甘言に釣られてクリックしたけど、予想以上に好感度の高いアイテム。まずピンクのフレームにブリスターでポージングされた状態で収納されたBOXはデザイナー*1の強いコダワリが現れてる。ヘッドのモールドは2代目バービーを思わせるややリアルな吊り目顔で、立体的に破綻のない練りこまれた造形や下品にならないけどしっかりしたメイクも既存のドールのイメージから大幅にリアル寄りだけどもくどくない、ホント既存のアイテムをよく研究してるなぁと唸らされる。
素体は脱がしてないのであまり詳しくは分からないが、SAジェニー準拠の可動範囲。これはあまり最近のマニアックなドールに慣れてないユーザーに、いきなり多間接の素体は違和感があるだろうという配慮と思われる。ターゲットを考えると妥当な選択だが、ドルフィーオビツを見慣れるとやはり物足りない。ただし、SAジェニーのチョップな平手に比べれば、表情豊かな手首や小首を傾げる頭部付け根のスイングなどの、ファインチューンはなされている。後発の強みか。
アウトフィットはコレクションドールとしてはお求め安い¥8000クラスとしては合格点のレベル。ボタンや鞄の金物などの小物も良く出来てるし、一番の売りの『今の時代を切り取ったリアルファッション*2』を謳うだけあって、トレンチコートやインナー、マフラーなどのデザイン・素材のチョイスに漂う現実感が実に魅力的。ブーツの造形もリアルでいい原型師使ってるなぁ。惜しむらくは、微妙に詰めが甘い処が見受けられる処。トレンチコートのベルト留めの穴のサイズがベルトの肉厚より小さくて通せないとか、コートの腰ポケットがフェイクなので手を入れられないとかブーツが素体のサイズにあってないので後ろに切れ込みいれて無理やり掃かせてるとか。マスプロダクトモデルの宿命かもしれないけど、少し商品開発ペースを落としてでも品質を維持しないと、厳しいドールファンの目は誤魔化せないのでは。ってこの1人だけで判断は出来ないけども。あと簡素ながらもスタンド標準装備は嬉しいところ。
ジェニーやドルフィーでは目が大きすぎたり子供っぽいけど、現行バービーの白い歯には胡散臭さを覚えつつ、リプロやヴィンテージのバービーにノアドのアウトフィットを組み合わせたりしてる人にはストライクゾーンかと。

momokoDOLL カフェオレに角砂糖

momokoDOLL カフェオレに角砂糖

杏Annz『Annz in wonderland』

http://www.annz.jp/
対する杏は、コンセプトは非常に似通っているが、手の込んだ少量生産品で価格はmomokoの約1.5倍とあって、アイテムとしての満足感はやはりmomokoのそれを上回っていたな、僕的には。
ヘッドは奇しくもフランシーを思わせる非常に可愛らしい造形。個人的には超ストライクゾーンど真ん中剛速球(笑)。見る角度によっては微妙な感じもあるけど、目線を合わせたときの殺傷力といったらもう辛抱堪らん。
素体はmomokoとほぼ同じスペック。色白ボディが和装に良く似合うっす。ただ、リアルなあわせの和服だと、わきの下の布のボリュームに間接が負けて浮いてしまうので、多少プロポーションを犠牲にしてもクリアランスを確保した素体がいいのかなぁと、和服を脱がして着付出来る自信のないチキンらしい感想もあったり。
アウトフィットは杏の持つ最大の魅力だ。忠実に再現された和服の完成度の高さはもはや異次元級!裏地や襦袢の柄までこだわりぬいた本物の持つ圧倒的な高級感にはマスプロダクトモデルでは太刀打ちできない。和服好きな人にはとにかく問答無用でおすすめ。
:H400

*1:ポスペの人

*2:箱の裏の説明より