フエタロさんの日記です。

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日本沈没見てきたよ(微ネタバレ)。

リメイクといいつも、かなり原作や旧作とは違う内容にしたてあがってて、新鮮な感じだった。樋口真嗣グッジョブ!
ストーリーはぶっちゃけ日本が沈没!日本人大ピンチ!なわけで、まぁタイトルから既にネタバレという状況をどうするかといえば、いきなり開始数分であと数年で日本は沈没とか判明させてしまうという潔さ(笑)。そこから2転3転させてく脚本はかなり強引だったり粗が目立ったり辻褄あってなさげだったりするけど、まぁよろしいんじゃないかと。どうせメインは特撮とパニック描写だし。
という訳で特撮なんだけども、非常によく出来てて大満足。やっぱり災害映画はいいねぇ。特にヒロインの自宅であるもんじゃ焼屋が会社のすぐそばなので、毎日見てるあのビルが大崩壊してくれて臨場感たっぷり。特撮以外でも実在する素敵メカが大挙して登場するのでウハウハですよ。高層ビル並みのやぐらを乗っけた深海掘削船とか自衛隊の輸送船やら揚陸用ホバークラフトやら偵察用のファントムやら。
俳優は非常に豪華メンツでみんないい演技してたけど、一番良かったのは大地真央の危機管理担当大臣。意に反して押し付けられた損な役回りで奮戦する凛々しい彼女は本作の実質的な主人公といっても過言ではないような気もする。ラストの演説が説得力のある絵になってたのは大地の演技力ゆえかと。
その元夫役で物語を牽引する田所博士は豊川悦司。エキセントリックでエネルギッシュで頭洗ってなさそう感を好演。
ミッチーが出ると知って、きっと歌いながら出てくるに違いない!と身構えてたら最後まで出てこないであれぇとか思ったら、ずーっと出ずっぱりのあの人だったとは気づかずにいた僕でした。普通にいい人役も出来るんだ(笑)。あと国村隼の官房長官がちょう受けた。あのクールガイっぷりがたまらん。
主人公二人は可もなく不可もなく、っていう感じ。
カメオ出演で目立ったのは妙にムチムチなナース役の前田愛とかいち早く輸送機で国外脱出を図るWアンノとか海外に搬出される国宝を切なげに見守る僧侶役のトミノとか。ピエールは現場の自衛官だった。似合うなぁこういうの。
しかし、あの主題歌はいかがなもんかと。うーん。
という訳で、僕は樋口真嗣に甘いので結構高評価だけど、そうでない人が観ると微妙なラインなので、これから観る人は大きな心で細かい事を気にせず観ると結構楽しめると思うよ。粗はあるけど見所は多いので。