原作バスターは宮崎家のお家芸？
http://hiki.cre.jp/Earthsea/?GedoSenkiAuthorResponse
『ゲド戦記』の原作者さんが色々とおかんむりのご様子ですが、吾郎の原作改変よりも、オヤジのそれの方がもっと苛烈なので、実際ハヤオがゲド作ってたらどうなってたんだろうなぁとか思ってしまったり。という訳で、今までのハヤオの原作バスターぶりを振り返ってみるよ。
未来少年コナン
原作を未見なので詳しい事は知らないが、ウィキペディアによると東西冷戦の構図を反映しているそうな。アニメではそんな気配すらなし。あとコナンがWASPだったりレプカやモンスキーがロシア人だったりとかなり国籍がはっきりしてるというのも正反対。
http://ja.wikipedia.org/wiki/未来少年コナン
ルパン三世カリオストロの城
本質的には悪党で、クールなゲパルトであるルパンをロリコンの善人としてしまう我田引水っぷり。不二子のお色気も分厚いメイド服や迷彩服の下から姿を現す余地もなし。モンキー先生の心中やいかに。
風の谷のナウシカ
原作が本人なので、意外と指摘されないが、実は本作も凄まじい改変っぷり。原作では全ての生命の生存に対する闘争の肯定とでも言うべきナウシカの敵味方や善悪を超えた戦いの旅を、映画では単なる自己犠牲とご都合主義的な復活というチープな落とし所でまとめてしまうというラスト。トルメキアの武力侵攻もクシャナやクロトワの野心うやむやになってしまうのはゲド以上の消化不良感だと思うのだが、みんなそれで納得してるのだろうか。
魔女の宅急便
等身大の働く女性を描くというテーマの元、魔法を殆ど持たない若い魔女が見知らぬ町での日常生活を通じて人々に受容されていくというストーリーで十分映画として成立していると思うのだが、どうしてもエンターテイメントにしないと不安らしく、無理やり飛行船事故を救うというサスペンスを唐突に挿入する力技。
追記：コメント欄にて、キキのヘアースタイルをロングからお下げに改変したとの指摘あり。
ハウルの動く城
原作・映画共に未見なので分らないが、下記のサイトによるとやはり大きく改変されている模様。戦争と善玉老婆に拘るあたりがハヤオイズム全開。
http://homepage3.nifty.com/mana/miyazaki-haulu-novel.html
結論。
勝てば官軍(笑)。
