スーパーマン・リターンズを観たよ(ネタバレあり)
公開時に見逃してたので、いまさらDVDにて鑑賞。監督はX-MENのブライアン・シンガー。以外にも以前のリチャード・ドナー版からのストレートな続編で、キャストはほぼ入替えだが、スーパーマンの亡き父とテーマ音楽だけは一緒。
ストーリーは故郷クリプトン星の探索に出てメトロシティを5年間不在にしたスーパーマン、戻ってみれば恋人ルイスは夫&子持ち、監獄に叩き込んだ宿敵レックス・ルーサーは玉の輿と踏んだり蹴ったり…と書くとアレな感じだが、繊細なブライアン・シンガーの手により人間ドラマとアクションを高いレベルで融合させたなかなかの出来栄え。X-MENでマイノリティとしてのミュータントを全面に押し出した彼ならではの、スーパーマン=クラーク・ケント=カル・エルと3つの名前を持つ存在だからこそ陥った孤独を描いた本作は、なんというかやるせないラストだった。人間として育てられながら、成人して初めて超越者としての使命を数千年前に死んだ実の父から突きつけられる事や、愛した女性とパートナーとして歩んでいくことの出来ない事実を前に、彼はただひたすら耐え抜き、唯一の希望を密かに息子へと託すのみなのだ。それが息子にとって良い事なのか悪い事なのかは分らないけれど、おそらく自分の唯一の理解者となりえる存在だから。
しかし、映画としてはとても良い出来だと思うのだけど、DCの父たるスーパーマンとしてはいささか微妙な存在感だったと自分では思ってしまう。やっぱアレックス・ロス書くところの逞しいイメージが念頭にあって、どうも違和感が拭えなかった。
特撮は相変わらずハリウッドは凄いなぁと思わせる出来で、特にB777の救出シーンとかクライマックスを凌駕するスペクタクルで、そのへんはFFと同じでリアルな災害救出描写のが迫力あるというのもアメコミ映画の難しさというかなんというか。ホントはもっと魅力的なヴィランが見たいのに!!
という訳で次回作はぜひともドゥームズデイとのガチンコ対戦で是非。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: DVD
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