フエタロさんの日記です。

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ここさけを見て、ここさけちゃんが可愛すぎて悶絶してた件について。

映画「心が叫びたがってるんだ。」のメインヒロインであるところの成瀬順さん、通称ここさけちゃん(多分そう呼んでるのは僕だけ)が恐ろしくドストライク、アニメのキャラでここまで萌えたのも久しぶりで、ああ、自分もまだ年甲斐もなくこういう風に感情移入出来るんだなあとか思ったので、ここさけちゃんの魅力をキモく解説していきたい。キモいので映画未見の人は多分読まない方がいいと思う。
彼女の一番の魅力といえばなんといっても脱糞である。子供の頃、父親の不倫をワクワクしながら母親にチクって家庭崩壊に追い込んだトラウマから、言葉を発すると大腸小腸にストレスが掛かってしまい便意を誘引させられてしまうという呪いを持たされた、かなりチャレンジングな萌え属性の持ち主である。作中でも学校のトイレで、主人公の同級生男子の家のトイレで、ところかまわず脱糞に追い込まれるという生々しさ、ただの萌えキャラには収まらないぞ、という強い意思表示というか、脚本の岡田麿里氏の女性ならではのリアリティが込められていると感じさせられた。あの花のヒロインめんまが若くして事故死、幼女のままで現世を彷徨うというファンタジーと棺桶に片足づつ突っ込んでいたのとは全くの対照的存在である。あの花で一番ハマれなかったのがこの部分なので、自分としては本当にツボすぎる、脱糞ヒロインは。僕も腸に関してはやや弱い体質であり、出先の急な便意に戦々恐々させられた経験もあるので人事とは思えない。
第二の魅力としてはなんといっても黒スト、黒ストッキングであることは言うまでもないだろう。本作はメインの4人以外にもクラス全員の群像劇として丁寧に描かれているのだが、秋〜冬という舞台設定にもかかわらず黒ストなのはここさけちゃん一人だけ。これはもはやヒロインとして意図的に黒ストというシンボリックなアイコンを身にまとっていると言っても間違いではないと思う。シングルマザーが仕事に出かけて、ガランとした家に帰って制服のままソファーの上で一人バタバタするシーンでは、ギリギリまでめくれ上がったスカートから覗く黒ストという健康的なフェティシズムを描き、クライマックス直前で負の感情に囚われて夜の街を疾走・転倒して破れた黒ストは彼女のボロボロになった心情を、失われた彼女の言葉の代わりに雄弁に物語っていた。翌日、黒ストの下に張られた膝小僧の絆創膏など涙なしでは見られない。休日の装いも黒地にグレーの縦ボーダータイツで、モノトーンだけど華やかさを意識した乙女心を感じさせて憎い演出である。長井龍雪、恐るべし。
三番目の魅力はなんといっても声。現在絶賛ブレイク中の水瀬いのり嬢のコケティッシュなウザかわボイス、本当は活発でおしゃべりなんだけどしゃべれないここさけちゃんの性質にベストマッチングで、ナナシスのコニーさんと並んで彼女の代表作になると思う。
という訳で、脱糞・黒スト・水瀬いのりと破壊力の高い三要素が高レベルでバランスの取れている奇跡のようなキャラクター、ここさけちゃんの尊さを世間に知らしめたいとキモい駄文をしたためてしまったが後悔はしていない。