フエタロさんの日記です。

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初心者にオススメの邦訳版アメコミ10選【MARVEL編】

なんか最近漫画でこういうブログエントリ書くのが流行ってるっぽいので、アメコミ限定で書いてみるよ。とりあえず一番好きなMARVEL限定で。

まずはマーベルユニバースを語る上で外せない傑作、マーベルズから。1940年代のゴールデンエイジから1960年代のシルバーエイジにかけてのマーベル世界の歴史を、市井のカメラマンからの視点で描いたこの作品は入門にもってこいだ。アレックス・ロスによる写実的で素晴らしいアートも必見。
ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト

ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト

  • 作者: ブライアンマイケルベンディス,ャスダ・シゲル
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2010/05/29
  • メディア: 大型本
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ニューアベンジャーズ:ブレイクアウトは一時期解散に追い込まれていたアベンジャーズが、ヴィランを収容した特殊刑務所の集団脱獄事件をきっかけに再結成されるというリブート作。新シリーズの幕開けに加え、キャップ、アイアンマン、スパイディ、ウルヴァリンといったメジャー選手勢揃いの豪華さも見どころ。
X?MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M

X?MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M

アメコミの魅力といえば、何と言ってもクロスオーバー!作品の垣根を超えたヒーロー集結は日本の漫画では不可能なダイナミックなイベントだ。そして歴史改変・世界改変などの無茶ぶりもクロスオーバーイベントのお家芸。このハウス・オブ・Mではその両方が存分に楽しめるぞ。アベンジャーズを崩壊に追い込んだ、スカーレットウィッチの現実改変能力が暴走し、マグニートー一家によるミュータントが統治する世界に改変された中、ただ独り本当の記憶を取り戻したウルヴァリンの戦いが始まる!
シビル・ウォー (MARVEL)

シビル・ウォー (MARVEL)

日米ヒーローの大きな違いの一つに遵法精神の強弱、というのがあるのではないかというのが僕の持論。日本ではやたらと敵を私刑に処すヴィジランティ水戸黄門暴れん坊将軍のような権力者の超法規的措置ヒーローが主流であるが、アメリカのヒーローは自分の行為が法の範疇にあるのかor逸脱しているのかに対して常に自覚的なんじゃないかという印象。そんなアメコミだからこその問題作シビルウォーは、若者ヒーローの暴走に一般市民が巻き込まれる悲劇をきっかけに制定された超人登録法を巡り、アイアンマンを中心とした賛成派と、キャップたち反対派の真っ二つに分かれての「内戦」を描いている。その苦い結末も必見。
シージ (MARVEL)

シージ (MARVEL)

上記二作のクロスオーバーとは正反対に、善と悪の正面対決をガッツリ描いた本作はアメコミの本流として是非とも読んでもらいたい一作だ。シビルウォー後の混乱に乗じて権力を奪取しやりたい放題のノーマン・オズボーン、そのアスガルド侵攻を阻止するべくキャップ・ソー・アイアンマンのビッグスリーが遂に集結!アベンジャーズ・アッセンブルの掛け声の元、集結するヒーローの格好良さを問答無用で味わえる痛快作。キャップが死んでる間に二代目を襲名したバッキーとのダブルキャプテンアメリカも本作の見どころだ。
キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー (ShoPro Books)

キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー (ShoPro Books)

MARVELのアメコミヒーロー、その中心と言えるキャラクターがキャプテン・アメリカだが、その独立誌からの1冊。長らく死んだと思われていたかつてのサイドキック、バッキー・バーンズがソ連で冷戦時代に活躍した暗殺者ウィンターソルジャーとしてまさかの復活、宿敵レッドスカルの刺客としてキャップの前に立ちふさがる!キャップにまつわる歴代のサイドキックやヴィランも登場し、キャップの歴史もよく分かるので彼に興味がある人にはこいつがオススメ。
ホークアイ:マイ・ライフ・アズ・ア・ウェポン (MARVEL)

ホークアイ:マイ・ライフ・アズ・ア・ウェポン (MARVEL)

アベンジャーズきっての一般人、ホークアイさんの単独誌。老犬やボロアパートの住人たちを守るために盗賊団やロシアンマフィアと闘うという地味ストーリーだがこれがまた滅法面白い。サイドキックの美少女、二代目ホークアイことケイト・ビショップさんとのコンビも面白い。デイビッド・アジャによるコントラストの強いアートスタイルは、漫画に慣れた日本の読者には比較的読みやすいのではないだろうか。
アントマン:セカンド・チャンスマン (MARVEL)

アントマン:セカンド・チャンスマン (MARVEL)

天才DV科学者にガチ犯罪者など、人格破綻者揃いの歴代アントマンの中で一番の人格者と評判の二代目アントマンことスコット・ラング(バツイチ・前科あり)さんの微妙な活躍が堪能出来るこの一冊。別れた妻に引き取られた娘に胸を張って面会出来る一人前の父親になるべく、ヒーロースーツを身にまとい就職活動に性を出すものの…有名ヒーローの華やかな活躍の影で、弱小ヒーローやヴィランがどんな風に人生と日々苦闘しているかをユーモアとペーソスを交えて描いている。娘のキャシーはバトルロワイヤルが大好きな良い子やで。
AVX:アベンジャーズ VS X-MEN ROUND2 (MARVEL)

AVX:アベンジャーズ VS X-MEN ROUND2 (MARVEL)

人類とミュータントの存亡をかけて、アベンジャーズX-MENが全面対決!前半のVol1はちょっとタルいけど、全能の力フェニックスフォースを手中に収め、その圧倒的な力で人類を統治するX-MENとそれに抗い絶望的な戦いを続けるアベンジャーズというショッキングな展開のVol2はマジでオススメ。かつてはX-MENのリーダーとしてバリバリのヒーローだったサイクロップスさん、本作ではフェニックスの力でバリバリのラスボスっぷりをエンジョイしております。どうしてこうなった。
A+X:アベンジャーズ+X-MEN=最強 (ShoPro Books)

A+X:アベンジャーズ+X-MEN=最強 (ShoPro Books)

最後はオムニバススタイルの一冊。AVXでの全面対決から一変して、アベンジャーズX-MENのチームアップを読みきり短編で描いていく。色んなヒーロー、色んなアートスタイルが1冊で読めるのでこういうのこそ最初に手に取る一冊として相応しいんだろうね。僕の大好きなクリス・バチャロも書いてるよ。