桃井はるこ「STAY GOLD」私的解説。
- アーティスト: 桃井はるこ,Haraddy,古川竜也,松武秀樹
- 出版社/メーカー: tokyo torico
- 発売日: 2015/10/21
- メディア: CD
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- I my moko
https://www.youtube.com/watch?v=uPTWBQdVNEE
初出は2011年9月、ニコニコ動画の番組、テクノスクールにて松武秀樹とのコラボ曲として製作・同番組内にて初披露された。松武氏はYMOにマニピュレーターとして参加、4人目のYMOとの異名で呼ばれており、モモーイ曲の編曲はこれが初。モモーイとは後年上坂すみれへの提供曲「テトリアシトリ」でも再びタッグを組むことになる。聴き比べるのも一興かと。東北大地震から半年後、この年の夏は福島原発事故の影響による電力不足に見舞われ、各所で節電の為に不要な照明が消され計画停電が行われていたのが歌詞にも現れている。ムペンバはタンザニアの高校生、特定の状況では高温の水が低音の水より早く凍るというムペンパ効果の発見者だ。
- ドリーム天国
https://www.youtube.com/watch?v=BW67xm0LqR4
初出は2011年10月、ドリームパーティ2011秋というイベントで販売されたCD収録曲。同イベントへのライブ出演も行われた。カップリングはもっと、夢、見よう!の2011Ver。イベントの名前のある「ドリーム」から発想を膨らませた内容の歌詞、レヴェリーは夢想という意味だ。
- カイト
https://www.youtube.com/watch?v=BVsxVdUkeLU&feature=youtu.be
初出は2012年10月、前作のアルバム発売直後のワンマンライブ「あんぎゃ 〜モモーイ世界の旅〜」にてサプライズ初披露された。ライトゲージ社長の発案から本アルバムの推し曲という位置づけにされ、PVを作成されたりテレビ・ラジオ等の媒体で使用されている。twitter休止をきっかけにモモーイが携帯の電源を1週間ほどオフにして過ごした時の気持ちを歌詞にしたそうな。なお、ライブでモモイストがペンライトを振るしぐさは、上記のワンマン時にモモーイが行っていたものを振りコピしている。
- インビジブルシングス
初出は2013年9月、「Friday Night Gig 〜T.G.I.F.〜」にて初披露。タイトルの意味は「目に見えない物」。モモーイ曰く「とにかく爽やかな曲が作りたかった」とのこと。
- ANCHOR〜アンカー〜
初出は2014年7月、「LIVE inじぱんぐ!2014」にて初披露。初出時タイトルは「じぱんぐのテーマ(仮)」。本ライブがiVDRソフト「モモーイLIVEぱいれーつ」の発売記念だった為、同ソフトのタイトルに因んで海賊をイメージしたアップテンポな曲になっている。タイトルの意味は「錨」「支え」「リレーの最終走者」。
- We say yeah!
https://www.youtube.com/watch?v=nBnVAMmXH3E
初出は2014年12月、アニ力というライブイベントのテーマソングとして作られた。初見でもわかりやすく、ノレるような曲を心がけたとの事。アニ力は2014〜15年に東京・大阪・名古屋で行われ、モモーイはその全公演に参加し、東京公演では上坂すみれと「げんし、女子はたいようだった」をコラボした。
- ツキにむかって、うて!
初出は2015年7月、「『15年目の夏』モモーイ !! ワンマンライブ」にて初披露。初出時タイトルは「shooting for the moon(仮)」。モモーイ曰く覚えてもらえなさそうなので変えたとの事。2013年 安城産業文化公園デンパークで行われた野外ライブで、夜空に浮かぶ満月の元でモモイストが打つヲタ芸に古代の祝祭的な高まりを覚えた体験と、プロ野球の大杉勝男選手の名言『月に向かって打て』をモチーフにしている。「約100年前 ここに降り立ったスターシップ」は、モモーイが応援するヤクルトスワローズの本拠地である明治神宮野球場。1926年竣工なので、100年には少し足りない。
- tora:uma
ここから本アルバム新規の曲。トラウマなんて無視してしまえばいい、「○○がトラウマになった」という言い方が好きじゃないというような気持ちで作られたとの事。本アルバムでは最後に収録されており、1曲目の「カイト」に繋がり円環構造を形成するように意識した曲順になっている。
- Brain Snowing
夏が大好きで冬が大嫌いなモモーイ、冬ので歌う曲が少ないということでわざわざ作った冬っぽい曲。とはいえ、ウィンタースポーツの経験が殆ど無いので出来た曲は脳内スキーの歌であった。シーツをゲレンデに見立てる歌詞は「ANCHOR〜アンカー〜」でも出てきている。
- 東京サバイバル
本アルバム収録曲で一番最後に出来た曲。本来9曲目に入るはずであった曲に納得出来ていなかったモモーイ、〆切直前のある朝目覚めてみるといきなりこの曲がほぼ出来上がっていて、半日で仮歌を作成して差し替える事になったそうな。モモーイ、恐ろしい子。AKIRAに出てくるような未来的な東京と現実の東京の両方をイメージしている。「1年ごとのマイナーチェンジ」はスマホの短いモデルサイクルの事。カガヤクコノトキがカタカナなのは競馬の競走馬をイメージしている。「罪のないエスカレーター〜」のくだりは、この曲でモモーイが一番言いたかった部分。「世界の片隅に退避て〜」はネットで炎上の槍玉にあげられてしまった人へのメッセージだ。