フエタロさんの日記です。

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エスカレーターの歩行・右側空けルールが間違っている10の理由。

都内の混雑している鉄道路線を常用している身としては、昨今の都内におけるエスカレーター内歩行者のマナーが悪すぎて、もはや右側空けは強く禁止すべきという持論にならざるを得ない。右側に立っていると後ろから脅される、押される、横を無理やりすり抜けされるという無法者が跳梁跋扈する状況を招いている歩行・右側空けルールがいかにおかしいかという理由をここに記す。
1.事故の増加に繋がる
東京消防庁の調査*1によると、事故時の行動類型分類では立っている時が49.5%、乗降時が34.8%と最も多いのだが、エスカレーター内の歩行・走行による事故も12.1%となっており歩行が事故に繋がるのは明らかである。
2.左手の使用が困難な人が使えないので危険
怪我・握力の低下で左手で手摺をつかめない人に右側空けのルールを強要するのが間違ってるのはいうまでもないだろう。また、日本人の多くは右手が利き腕なので、手摺は右手で握るのが自然なはず。自分の経験でいえば、四十肩の症状が酷く左腕を上げるのがキツかった時が一時期あって、右側に乗っていたら後ろから文句を言われるという不愉快な経験をしたことがある。
3.子どもが乗るときに危険
エスカレーターの段差や端部の巻き込まれ事故の危険が高い子どもは、大人と並んで同じ段に乗るのが安全で正しいエスカレーターの乗り方なのだが、右側を空ける為にわざわざ別の段に子どもを乗せる親が目立つ現状はなにかおかしい。
4.混雑時の効率が悪い
混雑時のエスカレーターでは、左右両方に乗るのが効率がいいのに、わざわざ右側を空ける為に左側へ長い列を作るのは異常である。歩行者がほんの数秒の時間を短縮するために、多くの人が数十秒のロスを強いられる事に疑問を覚える。そこらへんの輸送効率を計算している人がいたのだが歩行者の割合が全体の34%以下になると全員が歩かないで乗るよりも効率が下がるそうな*2。ちなみにコミケ時のエスカレーターでは歩行禁止・左右乗りが徹底されていて気持ちよく乗れる。
5.寸法が歩行に適さないので危険
転倒防止に配慮したバリアフリー基準によれば、「蹴上げ寸法の2倍に踏面寸法を加えた寸法が550mm〜650mm以内」*3だが、エスカレーターの蹴上は200mm、踏面は400mm、蹴上x2+踏面=800mmで当たり前だが歩きづらいのである。転倒時に危険なのはいうまでもない。
6.踏面が滑るので危険
一般的に外部通路や階段は雨などで転倒の恐れがあるので滑りにくい素材を使うものだが、エスカレーターの踏面は縦に溝の入ったスチール。転倒時(ry
7.段鼻にノンスリップが付いてないので危険
一般的な階段は、踏面の先端に滑り止めが付いているのが、エスカレーターには当然付いていない。転倒時(ry
8.手摺の形状が歩行に適さない
一般的な階段は掴み易い径のブラケット手摺が備えられているが、エスカレーターには当然付いていない。転倒時(ry
9.機械の偏磨耗を促し寿命が短くなる
これは実際のデータがあるのかは分からないから想像だけど、左側に荷重が偏る事や歩行時の振動でエスカレーターの部品に負担がかかり寿命を短くして、メンテナンスコストを増加させるんじゃないだろうか。
10.普通に乗っている人に余計な危険を感じさせてしまう・ぶつかっても謝らない人が多い。
これは私見であるが、下りエスカレーターで高速で真横を駆け下っていかれると、正直おっかない。あと自分は大柄なせいか歩く人にしょっちゅう身体をぶつけてこられるのだが、謝ってもらったことは一度もない。彼らはぶつかるのが当然だと思っているのだろうか。