フエタロさんの日記です。

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「Momoi Haruko LIVE 2018 A Day In The Paradise」に行ってきたよ。

我が人生において最も充実した時間のひとつと言って過言ではない、桃井はるこのワンマンライブに行ってきたよ。年々衰える身体を労り同日開催のコミケ3日目は欠場とし、万全の体調でライブに臨んだのである。意識高いじゃねーの?椅子あり会場は自由度に制約があるものの、オルスタと違って開演時間過ぎても大丈夫だったり、開演前とかMC中とか座っていられるのはありがたいんだよなあ。普段のオルスタワンマンだと終演後に膝が痛くなるけど今日は全然大丈夫だったし。
ほぼ定刻でライブスタート。ステージ衣装は珍しく和装で爽やかな浴衣姿。普段から夏が大好きだと公言し、夏をテーマにした楽曲も数多いモモーイの曲の中からの一曲目は代表作のひとつといえるRomantic summer。

…ってな感じでライブレポでも真面目に描こうかと思ったけどやめた!もうね、ライブ中はひたすらモモーイ最高!楽しい!エモい!生きてるって素晴らしい!ヒャッハー!みたいな謎の多幸感に支配されてそれはもうパラダイスなんですよ、ええ。桃井はるこでライブの楽しさに開眼して以来、色々なアーティストのライブに足を運んでみたものの、自分がゼロの領域に突っ込めるテンションに到達可能なのは結局桃井はるこただ一人だった。音楽が、ライブが好きなのではなくて桃井はるこが作り歌う曲を桃井はるこが歌うライブだけが自分の求めるライブだという事に最近やっと気づけて嬉しいけど寂しい、そんな感じ。今日のワンマンもそれを再認識させられたようなものだった。圧倒的唯一感。この感情はどこから来るのだろうか。愛か、愛なのだろうか。分からんけど。
ただこういう風にただただ音楽に身を委ねて自由な浮遊感を得られるのは、もちろん演者の能力に負うところも大なのだが、自由闊達な場を積極的に守り育てていこうというもモモイスト達の気風によるのもあるんじゃないかと思う。感情の赴くままにキモいムーブや奇声を上げたり、他の人と違う色のペンライトを振っても誰からも咎められたりライブが終わった後にtwitterでテキスト長文スクショ4枚晒上げとかされたりしない懐の大きさ。長年培った演者とファン、ファンとファン同士の信頼感、労りと友愛のなせる業である。ゆめのばとんでみんなが青の一斉点灯してても頑なにUO折るヤツ、嫌いじゃないよ。こういう現場がホームで本当に良かった。というかよその現場の水ではもう生きてはいけない腐海のほとりに暮らす民なのだ、自分たちは。蟲使いの若者や老いぼれた村オジたちのように青き衣の人にどこまでもついてゆきたい。
今回のセトリはいつものように新旧定番曲に加えてアルバム新曲6曲。新曲は全てライブ初披露だったのだけど、どれもノリの良いチューンだったおかげでとても初めてとは思えない盛り上がり。桃井はるこのCD音源を軽々と超越してくるライブパフォーマンスをなんと例えればいいのか。口からCD音源とかいう陳腐な言葉がもはやdisにしか受け取れない境地なのだ。若いアイドルや声優アーティストの皆さんには是非とも見習って欲しい気もするが、自分はもうモモーイがいれば後はどうでもいい気がするのでどうでもいいです。
あと新曲の沢山収録されたアルバムが発売されてレコ初ワンマンという流れ、昔は割と普通の状況かもしれないけど、avexというメジャー系から離脱して牛後より鶏口という状況の現在では本当にありがたさしかない。ありがとうWALLOP、ありがとうTokyo toriko。でも公式サイトはいい加減メンテナンス終わらせてくれ。正直モモーイも昔日のような知名度はないし売上もそれほど多くはないんだろうけど、自分で作詞作曲してアルバムやイベントのプロデュースを社長がやるような小規模で小回りの利く体制だからこそ維持できているんじゃないかと素人目には見えている。ライブのセットも派手に金かけた作りじゃなくても、モモーイの歌と生演奏さえあれば十分だし。最近メジャーレーベルの中堅アイドル解散のニュース、多いもんな。やっぱ風呂敷広げつづけるにはそれなりの売上が必要なんだろうな。今日のライブの最後のMC、今日歌わなかった曲が沢山あるけどまたライブあるから聞きたかったら来てね!と力強く宣言するモモーイが眩く尊く頼もしく見えた。次のワンマンはよ。
あと今日のセトリでアンコール前の本編前がゆめのばとんだったのだが、先日急逝したとあるモモイストへの鎮魂歌だったのかなあ、となんとなく思った。ライブ中にそういった湿っぽい話は特になかったけれど、そう思うことにしておく。R.I.P.