フエタロさんの日記です。

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架空戦記の皮をかぶったレース小説〜『旭日のGP』

http://www.m-sugaya.com/gp/index.htm
最初に云っとくと、この本ものすごく面白いっす。僕にとっては15年来読みたかった小説そのもの!感無量。
ゲームセンターあらし』や『マシン刑事999』などで有名なすがやみつる(菅谷充)の書いたWW2前夜の欧州を舞台に、国産マシンで戦う若き本田宗一郎率いるGPチームの話。架空戦記の棚に並んでいるけど、内容は純然たるレース小説。高齋正の架空レース小説みたいなものだ。
登場人物もファンジオ、ヌヴォラーリ、ヴァルツィなどの実在するグレーテッドドライバーのオールスターキャストで大興奮!ヌヴォラーリのドイツGPにおける歴史的勝利とかヴァルツィの賭博疑惑とかの史実を交えつつ、海軍のエンジニアの開発による国産F1という説得力のあるIFを構築している。最萌えは本田宗一郎と中村良夫が空冷or液冷で激論を戦わせるシーン。第一期ホンダF1で製作された空冷マシンを思わせ、マニアならニヤリです。
とにかくレース好きな奴は読んどけっつーの。