フエタロさんの日記です。

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東京の建築関係の本。

id:yasai:20040724#1090639979
わたらせさんが『東京・首都圏未来地図―街が変わる暮らしが変わる (Seibido mook)』を紹介してたけど、実は僕もだいぶ前に買って結構楽しく読んでた。
東京・首都圏未来地図―街が変わる暮らしが変わる (Seibido mook)
東京という街は年がら年中至る所で土木建築のプロジェクトが動いていて*1、しばらくぶりに訪れた街で見慣れぬビルを目にして驚くのは日常茶飯事。そんなことにならないように計画中のプロジェクトを概観するのにうってつけの1冊。地図やイメージパースを多用して非常に分りやすい。首都高の断面図とか実に美味しい!建築・延床面積や事業者などのデータも記載されてて嬉しいのだが、設計者・施工者も載ってるとなお嬉しかったと思うのは職業病か(笑)。一番興味深かったのは東京駅などの歴史的建造物の保存・再生プロジェクト群。僕が大学の卒論で研究した頃より積極的に取り組む例が増えているようで嬉しい限り。単純な好みなんだけど、こういう様式建築とモダンな建築の同居ってゆーのはすげぇ好き。
ついでなんで最近買った建築関係の本でも紹介しとくか。
建築MAP東京・2
建築MAP東京・2
東京・首都圏未来地図―街が変わる暮らしが変わる (Seibido mook)』がこれからの建物だとすると、こっちは1990年代後半から2003年にかけての建築をまとめたマップ。10年弱の既刊に建てられた既刊の増補分をまとめるだけで、それと同じボリュームの本が出来上がってしまうのだから、東京の建築物の更新スピードの異常さが良く分る。
メイド・イン・トーキョー
メイド・イン・トーキョー
先日の清掃工場オフの時に、並木橋近くの東横線高架下に無理やり建てられた住宅が面白いなぁとみんなで話していたのだが、この本はそういうのばっかり集めた素敵な一冊。名前の付け方も『パチンコカテドラル』『アメ横空中寺』とふるってる。新しいのや著名建築家の作品ばかりでなく、こういう建物も理屈抜きに面白いなぁとか思える無責任さもまたよいかと。

*1:そういう環境だからこそ僕らのような職種が成立しているという現実もある。