あの旗を撃て!―『アニメージュ』血風録
徳間書店でテレビランド・アニメージュ・少年キャプテンを立ち上げ、ナウシカを宮崎駿に連載させアニメを作り、スタジオジブリを設立した尾形英夫氏の半生記。幼児期をテレビランドを絵本代わりにし、ティーンの頃の愛読紙はアニメージュだった自分にとっては必読ともいうべき1冊だが、それを差し引いても面白い!以前紹介した『リトル・ニモの野望』と併せてジブリを語る上で外せない資料だろう。映画の企画段階での社内根回し、共同出資先探しなどのエピソードは今まで語られていなかった側面で非常に新鮮。あと、これ読んでナウシカとアリオンは初日に見に行った事とか思い出したり。ナウシカは東急文化会館の廻りに列作ってたなぁとかアリオンの時は凄まじい積雪の中を日劇まで足を運んだなぁとか。