フエタロさんの日記です。

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白い牙 ホワイトファング物語を見てきたよ。

サンライズフェスティバルで上映された本作品、33年前の1982年にTVスペシャルとして放送され、日本サンライズ初の新作長編・原作付き・非ロボットアニメという位置づけである。初放映以後ソフト化もされない幻の作品と化して居た本作がこの度リマスター版での上映とのことで行ってきた次第。まあぶっちゃけ見ようと思えば当時録画した人がアップしたと思われる動画もネットで見られるのではあるが、今回のリマスター版はトレス線の生々しいタッチや背景画の筆運び、果てはセル画の塗りムラから浮きまで分かる鮮明な画質で大画面で見ておいて本当に良かった。小室等の印象的な主題歌や劇伴CDと一緒にBD化して欲しいなあ。
ストーリーはジャック・ロンドンの小説が原作で、19世紀末のアメリカを舞台に、野生の狼の子であるホワイトファングとインディアンの子どもミトサァが拾ったり拾われたり家族と死別したり闘犬したりとまあそんな感じ。監督は吉川惣司、演出は神田武幸、キャラデザが安彦良和作監に二宮恒雄、原画が塩山紀生、山崎和男、青鉢芳信らと結構豪華な座組なのである。当時のサンライズガンダムイデオンの映画製作で大変な時期だったであろうに、結構力の入った作品に仕上がっていると思う。作画では特に動物のアクションがかなり力が入っていて、俊敏な狼のバトルアクションが意外にも見応えあった。初見時はガキだったのでロボット出ないサンライズのアニメとか微妙だよなあとか斜めに見てた記憶もあるが、大人になって見なおしてみると存外と良作であった。