ゲド戦記観てきたよ。
原作読んでないけど観てきた。
映画自体の感想としては、駄作とまでは行かないけど、傑作とまでは行かないという感じ。アクションの密度感とか高い処の怖い感とか不足しがち。食べ物の旨そう感はかなりのもんだ。シチューとかたまねぎとか。
それでも、原作版ナウシカ*1やシュナの旅、ホルスやハイジといった作品を感じさせる雰囲気は、これからのジブリが宮崎駿抜きで宮崎アニメを作っていくのもありなのかもしれない、と思わせる位には良く出来てた。これからに期待したい。
主役二人の声は予告で聴いて地雷かと懸念してたけど、意外と自然な感じ。テルーの歌は作曲が谷山浩子と新居昭乃でその筋の人にはたまりませんよ!でも歌詞はもっとミヤザキっぽく泥臭くして欲しかった。あと父殺しとか自分探しとか現代的なモチーフを盛り込んで、宮崎アニメのアップデートを図っているぽいが、一番時流に乗ってるのはテルーさんのツンデレっぷりだね。
とにかく、よほどのものを作らない限りはDisられるというこの逆境に敢えて挑んだ吾郎監督に敬意を表するが、『時をかける少女』のが当然面白いので、未見の人はそっちを優先的に見る事をおすすめするよ。あんましやってる映画館ないけど。