ラ・ラ・ランド見てきたよ。

映画館で予告編を見て気になっていたので、いそいそと初日に見てきた。普段見ているボンクラ＆オタムービーと違ってポストカードもミニ色紙もくれないし、お洒落な女性やカップルばっかりの場違いなトコ来ちゃった感に戦々恐々しつつも、映画が始まってファーストカットの長廻しでグイグイとララランド時空に引きずり込まれてめくるめく歌と踊りの世界にぶん回されつつも謎の感動を味わえる素晴らしい映画であった。ネットで過去のミュージカル映画観とけみたいな面倒くさそうな意見を見て、そういうマニア向け映画だったらやだなあと思ってたけど、別にそんなことなくてダンサー・イン・ザ・ダーク位しかミュージカル見たことない自分でも余裕で楽しかった。
売れない俳優志望のカフェ店員の女性と、自分でジャズの店を持つのを夢見る男性がハリウッドで出会い恋に落ち、夢に向かって歩んでいくという、割と平凡な感じのするストーリーではあるのだけど、歌って踊って能天気という古いミュージカルみたいな感じでもなく、等身大の悩みや困難やささやかな幸せといった強く共感できる内容で引き込まれた。頑張って主催した独り芝居に客が殆ど入らないで凹んじゃうとかマジ切ない。そしてほろ苦いラスト…沁みるぜ。こういうタッチの映画、多分若い頃に見るよりも今見る方が色々と感じ入ることがあるんだろうな。