フエタロさんの日記です。

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ミュシャ展いってきたよ。

最初はミュシャなんざ露出度の高い作家だから、あんまし新鮮味もないだろうと思い込んでいく気がしなかったのだけどチケット貰って行ってみたら意外と面白かった。見慣れたリトグラフのポスター以外にも初期の習作や素描、リトグラフ用のスケッチ、図集の原画、自作のアクセサリーや彫刻、菓子やタバコのパッケージ、店舗内装のイメージスケッチ、後期のプラハ時代の愛国心が色濃く現れた油彩や切手・紙幣等の公共事業、さらにはプライベートや娘をモデルとしたイラスト用の資料写真などミュシャの生涯の仕事を網羅する濃い内容。思わず図集も買っちまったぜ(笑)。ファンならずとも見て損はないかと。特に気に入ったのはNo.73&74のモエ・エ・シャンドンの対になったポスターと、妻との婚約直後に浮かれて描いたNo.157の『百合の聖母』だなぁ。『スラヴ叙事詩』は現物を見たわけじゃないのでなんともいえないけど、やっぱり西欧時代の軽やかな作風の方が馴染があって楽しめるな。
この手の展覧会としては盛況で、会場直前に客が20〜30人位はいて、見終わって出る頃にはほぼ満員状態。来週の連休とかに見に行く人は要注意かと。
帰りに下町風俗資料館を覗いてみた。館内に明治の商店や大正の駄菓子屋や長屋、カフェ、昭和初期のアパートや銭湯の番台を再現している施設で、実際に室内に上がれるのが面白い。ちゃぶ台で思わず和んだり。あと昔の路面電車の路線図とかも面白かった。