フエタロさんの日記です。

はてなダイアリーサービス終了に伴い、2019/1/1よりこちらに移転しました。はてダでの更新日数は5625日でした。

『デス・プルーフinグラインドハウス』を見てきたよ。

なんじゃこのエロ&バイオレンスオンリーのバカ映画!!ひょっとしたら今までのタランティーノ映画で一番好きかも(理由:バカでエロいから)。という訳で以下詳しい感想を。ネタばれありなので折りたたむっす。
実は今回、事前情報を一切知らずにいったので、どんな映画なのか全く不明な状態で見始めたので相当ドキハラだった。誰が出るかとか主役は誰かとか全然分からず見始めるといきなり謎のボンクラねーちゃん達がホットパンツ&チビTでキメて延々とエロバカトークを酒場でグダグダと垂れ流す最中、謎のスタントマン・マイクが絡んでくるあたりでは、きっとこのギャル軍団が孤立した別荘で危機に陥ってカート・ラッセルが助けに来るんだ!カコイイ!とか思ってますた。浅はかすぎる。しかし実際この序盤のダラダラはちと長すぎな気もするので、この部分をバッサリ切ってる2本立て版の方がテンポは良いかも。しかし、前半の一番の見せ場、ラップダンスが見れないのでやはりこちらのが必見かと。ラップって黒人音楽かと思ったら違うのな!密着するのラップなのか。初めて知った。
んで、相変わらずどういう映画か分からないで迎えた中盤、バーの駐車場から出る車内で豹変するカート・ラッセル!右か左か!のシーンはスゲェ怖かった。どうなっちゃうのアタシガクブルな感じ。ここら辺でデス・プルーフ1号のスパルタンな助手席シートやタクシーみたいなパーテーションが効果的。ぎゃーっ!!シートベルトはしっかりと!!そして、パパの別荘へと向かうギャル4人組、1人づつじわじわとかと思いきや、デスプルーフ1号のカミカゼアタックで全員まとめて即死!!早っ!!この辺であんまりな展開に呆然としつつスローで何回も衝突シーンを見せ付けられるという悪趣味なタラ節に圧倒される。色んなもん飛んでますがな。
と凄まじいクラッシュから奇跡の生還を遂げデスプルーフっぷりを見せ付けたカート・ラッセル、地元のポリからこいつは怪しい、きっと変態クラッシュ殺人魔に違いないと証拠はないのにド真ん中ストレートな推理を立てられ追いつ追われつの展開と思いきや、このポリ公はここで退場して出番無しの14ヶ月後。なんじゃそりゃ!!意味ねぇ!!
そして新たなギャル4人組が出てきて、ちょっとは前の4人よりマシなのかと思わせつつ、チアガール姿で街中歩くアキバ系ギャルも真っ青なバカっぷりを見せ付けたり、ザ・ロック似の彼氏と聖水プレイとか自分の性癖を暴露したり車内全員で小便の歌を合唱するというバカエロテイストに感動。んでその聖水ギャルを怪しげなオッサンに質草として人身御供にささげ、イカすアメ車に試乗に出かける3人。何をやらかすかと思いきや、いきなりボンネットに乗り出すアフォ女。スゲェ、カート・ラッセルとタメ張る変態爆誕!!そこへ期待を裏切らずにデス・プルーフ2号を駆るカート・ラッセル登場。あわや新たな生贄かと思いきや、所持したガンで逆襲、あまつさえ鉄パイプ片手にアメ車にハコ乗りで半ベソで逃げるカート・ラッセルを追い詰める!『あたしゃ欲情してんだよ〜!!』と訳の分からん絶叫を上げつつデスプルーフ2号のオカマを掘り続ける圧倒的なドライブ感に劇場内は大興奮。CGなしのガチスタントなんて、見るの久しぶりだよなぁ。『RONIN』以来?
そして壮絶なカーチェイスの末、悪のカート・ラッセルを追い詰めた女達の怒りの鉄拳が炸裂!炸裂!フルボッコ!!劇場内は大爆笑の渦!!そして唐突にエンドマーク!そしてかかと落としが顔面に!結局置き去りにされたチアガールの運命は謎のままスタッフロールに突入。ひでえ投げっぱなしジャーマン。
あー楽しかった。こんな偏差値の低い映画を見るのは人生でそうそうないと思うね。正直エヴァより楽しかった、って比べるのもアレかもしれんが。