萌える都市アキハバラを読んだ。

といってもとりあえず増補部分だけだけどな。「趣味」が都市を変えていくという、史上類を見ない秋葉原の変化に定点観測によるフィールドワークを交えて都市論で切り込んだエキサイティングな内容だった本編に比べると、増補ではその後に起こったUDX等の再開発プロジェクト、電車男ブームによる観光地化、そして通り魔事件などを駆け足で記述するだけのやや物足りない内容に思える。それらによって秋葉原という都市がどのように変化していったかの考察や、ヨドバシとつくばエクスプレスによる中央口付近の変化、旧来の家電店の相次ぐ撤退、アキハバラデパートの閉店と駅ビルの改築などによる都市景観や動線の変化とかも触れて欲しいなあ。増補ではなく続編として新たに書かれる事を期待したいところ。