フエタロさんの日記です。

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桃井はるこ バースデーライブ2020『Lost and found』に行って来たよ。

全世界に未曽有の疫病禍が襲い掛かった2020年、我らが桃井はるこさんもデビュー20周年イヤーでありながらライブの延期・中止の憂き目にあってしまった。しかしながら、そんな思い残す事ばかりの今年をこのまま終わらせる訳にはいかない、忘れ物を届けに行かなければと、この誕生日前日に急遽開催されたワンマンライブ、モモーイ史上初の2部制ダブルヘッダー&全世界有料配信、キャパ半減の座席指定で起立声出し厳禁、招待席なしスタッフ最少人数という新しい様式での試みとなったのである。
モモーイのライブといえばオルスタでの狂乱麗舞っぷりが巷で有名ではあるが、そこはキャリア20年の歌手モモーイ、制限のある縛りレギュでも十分に楽しいライブが出来るというのはせーけん放送のミニライブで既に実証済みであり、当方としては何の不安もなくライブ当日を迎えたのであった、というか期待に胸ふくらみ過ぎて前の晩殆ど眠れませんでしたけどね!子どもかよ!
今回のセトリは昼夜で共通する曲が新曲のそれいゆとテンバイヤーをぶっ飛ばせ、そして鉄板曲のLOVE.EXEのみ、それ以外は総入れ替えという豪華仕様。この奇禍をきっかけにしてではあるがこういう大ボリュームのライブが味わえるのは望外のありがたさと言えるだろう。これからもモモーイの体力が続く限り2部構成をやってもらいたい気がするけど、正直オルスタだと自分の体力が持たない予感もあるので着席と立ち見半々ぐらいでどうでしょうかね。
ライブの方は最初から最後まで桃井はるこという不世出のシンガーソングライターの魅力を着座でじっくり堪能できる神イベ以外の形容詞が当てはまらない2020年ベストライブっていうか殆ど現場なかったしな今年。な訳ですが、特に印象強かったのがアンプラグドコーナーで歌ったOVA魔女っ娘つくねちゃんのED曲である「Luminary」。この曲は今年急逝したinstant cytron片岡知子氏とのコラボレーションから生まれたもので、シトロンのスタジオに赴いて一緒に曲作りを行った思い出をMCを語ってくれたのは、やはりその出来事が今年の忘れ物のひとつだという事なんだろうな。あとはイッキ見BDの発売した瀬戸の花嫁にちなんで歌われた、OVA版EDの梯もライブでは殆ど歌われる機会のないレアトラックで、自分としても大好きな名曲なので本当に嬉しかった。正直この2曲でチケ代の元は取れて、残りの全部がペイバックだよ、って言っても過言ではないレベル。そんくらい満足度の強い今日のアンプラグドコーナーでありました。
新曲のそれいゆは、曲自体は今年頭の発売で本来であれば5月のワンマンでライブ初披露となるロードマップだったのだけど、残念ながら延び延びになっており、自分的には今年一番の心残りとなっていたのを最後の最後で回収出来て本当に良かった。シンガロングが楽しそうな曲なのでコールが入れられないのは残念だけど、それでも今年の困難な状況を予見したかのような心に刺さる歌詞はじっくり聞きごたえがあって、今聞くべき歌だという実感があった。もう一曲のテンバイヤーをぶっ飛ばせ!も、昨今巷で物議を醸しだしている転売屋をモチーフとした、他人が思いもつかないモチーフでの作詞を得意技とするモモーイの真骨頂ともいうべき飛び道具曲で、予想通り現場が沸くしかないフレーズの連打が痛快であった。特に二番の「モノ売るってレベルじゃねー!」とかこのネットジャーゴンを歌詞にするのか?!という驚き、さすがは元祖アキバの女王の異名は伊達ではなかった。今回ソルドアウトした貴重なチケットを転売していた連中もこの歌を聴いて心を入れ替えて欲しいものである。
あと衣装が1部2部で色違いの白黒オフショルダーのドレスで大層可愛らしくて、推しが健やかで明るい笑顔を浮かべてくれる、それだけでもう多幸感が味わえるチョロいヲタだったりする。新曲のテンバイヤーでさりげなくウッウーウマウマな踊りモーション入れてくるトコとかも良いですよね。ライブが盛り上がってくるにつれて足クセが悪くなったりアクセサリーをポロポロ落っことしちゃうのも最高に可愛いぞ。今回の物販のTシャツはなんと桃井はるこ画伯による書下ろしイラストだったのだが、やはり事務所的にも懐事情が色々と大変だったのだろうなあ…とか変な勘繰りをせずにわーいレアだレアだと無邪気に喜んでおくのが正しい信者の姿勢と思う次第であります。バックプリントの手書き文字が可愛らしくて好きだなあ。
とにかく今回のライブ、この困難な情勢下においてワンマンライブを挙行してくれた運営の皆さんに最大級の感謝を。本当に日々の心の支えに、明日への希望の糧になるライブでした。来年もまた素晴らしい桃井はるこのライブに参加できる事を心待ちにしております。