フエタロさんの日記です。

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『スパイダーマン:スパイダーバース』を見てきたよ。

MAX3D版を先行上映で見てきましたよ。アカデミー賞アニメ部門受賞と前評判も高い本作、期待に胸膨らませ劇場へと馳せ参じてみれば、期待を遥かに上回る最高のヒーロー映画であり革新的なアニメーション映画だったわ!ガチ必見!
本作のタイトルからもうかがえるように、アメコミの大きな醍醐味のひとつであるマルチバースという何でもあり闇鍋的に世界が広がっていく面白さというのは、その非現実さによってMCUを含む実写アメコミ映画では表現しづらいとあって未開拓の分野であったのだが、アニメーションという多彩な表現技法を用いることで巧みに描き切ったというのは、これはもうアメコミ映画の歴史に残る一作といっても過言ではないかと。また、今まで映画では何度も描かれてきたピーター・パーカーではなく、黒人とヒスパニックの混血であるマイルズ・モラレルという少年がスパイダーマンとなるオリジンストーリーはアメコミにおける多様性を積極的に作品に反映させていくというトレンドを反映させており、スパイダーマンという歴史のあるキャラクターに新たな魅力を与える事に成功していると思えた。
本作はアメコミにそれほど興味のない人にとっても、CGによるアニメ映画としてもビビッドで新鮮な色使いだとか、異なる次元のキャラをタッチで書き分ける面白さとか見所多いので激しくお勧め。画面のクオリティについてはCGアニメとして自分が今まで見た作品の中でダントツの優勝、もはや別次元ってくらいに凄まじかった。アーティスティックでありつつもポップかつクール、そして親しみやすく野心的という、なんかこうあらゆる意味でスゴイという感じ。それでいて昨今のCGアニメのようにヌルヌル動くのではなく2コマ打ちのリミテッド風味なフレームレートだったりレトロな演出があったりする手作りっぽいほっこり感もあるのが大変良かったです。わかってらっしゃる。
アメコミファンとしても、あのキャラが意外な姿で登場というアレがですね、あの人やあの人で味わえるというサプラーイズな感じが何度もありつつ予告で登場しないキャラもいるからネタバレ抵触を気にしつつお前ら公開したらさっさと見に行けよスパイダーバース。自分も吹き替え2D版でもいっぺん観たいな。吹き出しや擬音が3Dになるのは面白かったけど2Dでもどんな感じになるのか気になるので見たい。
あと今日は隣のデブがクソ笑いまくるナイスガイだったので、こっちも遠慮なく爆笑出来て気持ちよかった。こういう楽しい映画は笑ってナンボよ。

先行上映でパンフ買えなかったけど、アートブックが出てたので購入。デザイン画やレイアウトがネタバレ前回でバリバリ掲載されているのでお勧めよ。
スパイダーバース【限定生産・普及版】

スパイダーバース【限定生産・普及版】

あとストーリーは全然違うけど原作も面白いので廉価版が出た機会にこちらもお勧め。